BCPの訓練・演習は、策定したBCPが実際に適用できるかどうかを確認し、不備を改善することができる非常に重要な活動です。

訓練・演習を行うことで、BCPの実施に必要な手順やプロセスを確認し、対応力や意識の向上を図ることができます。また、BCPに関するリスクを特定し、BCPの改善や見直しの機会とすることもできます。

訓練・演習の種類には、以下のようなものがあります。

  1. デスクトップ演習:BCPのプロセスや手順を想定し、参加者がシミュレーションを行う形式の演習です。コストが低く、多数の参加者が実施できるメリットがあります。
  2. シミュレーション演習:BCPの状況を実際に再現し、参加者が実践的な訓練を行う形式の演習です。リアルな体験をすることで、BCPのプロセスや手順をより実践的に理解できるメリットがあります。
  3. 総合演習:BCPだけでなく、広範囲にわたる事象を想定し、実際の状況に近い形で演習を行う形式の演習です。BCPを含めた組織全体の対応力を評価できるメリットがあります。

訓練・演習においては、演習の目的や範囲、演習のスケジュールや手順、参加者の役割や責任などを事前に明確化し、演習を適切に実施することが重要です。また、演習の結果を踏まえてBCPを改善することも重要です。

訓練・演習によって、BCPの実行体制を確実にすることができ、事業継続計画の適切な実行と継続的な改善を実現することができます。